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政治

2019年4月12日

EUのパーム油規制に抗議、首相とジョコ大統領

 
 マレーシアとインドネシアの両政府は先週末、欧州連合(EU)に対してパーム油の使用を制限する方針を見直すよう書簡を送付した。書簡にはマハティール首相とジョコ大統領が署名した。インドネシアのルフット・パンジャタイン海事調整相が9日明らかにしたもので、書簡の詳細内容には言及していない。ザ・スター・オンラインが9日付で伝えた。
 
 EUは、パーム油生産が森林伐採につながるとして、2030年にパーム油のバイオ燃料としての使用を禁止する方針を固めている。マレーシアとインドネシアはこれがパーム油生産国に対する差別的な措置であるとし、見直さない場合は世界貿易機関(WTO)に提訴する構えを見せている。
 
 マレーシアとインドネシアは9〜10日、EU本部があるベルギーのブリュッセルに使節団を派遣。同じくパーム油生産国であるコロンビアの代表者とともに、欧州委員会(EU)に抗議する。
 
 EUは先月、パーム油生産が著しい森林破壊につながると結論付け、パーム油を基本的に再生可能な輸送用燃料と位置づけるべきでないとしている。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN

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