2019年4月4日
カジノリゾートの施設拡充に90億ドル、免許更新受け
政府はカジノを含む統合型リゾート(IR)を運営する2社の免許を更新した。マリーナ・ベイ・サンズ(MBS)とリゾート・ワールド・セントーサ(RWS)は、2030年までカジノの独占運営権を認められる。
この権利と引き換えに、両社はそれぞれ45億Sドル(約3,706億円)を投じ設備拡張を行い、ホテル、娯楽施設を増設する。賭博施設について、現在はそれぞれ1万5,000平方メートルで営業しているが、MBSは2,000平方メートル、RWSは500平方メートルの追加整備を認められる。
MBSは政府から購入する土地で、4棟目の高層ビルを建設する。中には1万5,000席のアリーナ、全1,000室がスイートルームのホテル、会議・展示会スペースを整備する。この投資により、1,500~1,800人の雇用創出が見込めるという。
RWSでは延べ床面積を16万4,000平方メートル(50%)増やし、容積率を0.7から1 に高めることで対応する。新たなアトラクションを20年から1つずつ導入する方針で、ユニバーサル・スタジオでは任天堂の人気キャラクター、ゲームの世界を再現するエリアや、ミニオン・パークを展開する。
水族館は3倍の広さに改造する。海岸沿いの遊歩道ではホテル2軒を建設する。リゾート・ワールド・シアターは、海賊をテーマにした飲食施設に改造する。これにより、2,800人の雇用創出を見込んでいる。