伊藤忠、ゴム生産ハルシオン子会社に出資へ

 
　天然ゴムの生産・流通を手がけるシンガポールのハルシオン・アグリは22日、天然ゴムの電子市場を運営する子会社のヘベアコネクトが伊藤忠商事から出資を受けると発表した。既に伊藤忠と合意済みで、現在は株式の譲渡条件を最終化しており、詳細は今後発表するとしている。ヘベアコネクトにはシンガポールの最大手銀行であるDBSも出資している。
 
　ヘベアコネクトの電子市場には、農家や加工業者、需要家、金融機関、運輸会社、倉庫会社など天然ゴムのサプライチェーンに携わる企業などが登録。売買から決済、金融、保険、輸送までをワンストップで行えるサービスが提供されている。
 
　なおハルシオン・アグリは今回、伊藤忠がインドネシアに持つ天然ゴム加工の子会社アネカ・ブミ・プラタマが、ヘベアコネクトが掲げる天然ゴム生産の品質や責任、持続可能性についての基準「ヘベアプロ」を採用することで合意したと発表している。
 
（提供：亜州ビジネスASEAN）