シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP生活費を手頃な水準に維持、テレビ番組でヘン財務相

経済
社会

2019年2月20日

生活費を手頃な水準に維持、テレビ番組でヘン財務相

 
 ヘン・スイーキアット財務相は、新年度予算案を国会に提出した翌日の2月19日、チャンネル・ニュースアジアの報道番組『財務相に聞く』に出演し、国民の生活費を適正な水準に保つことを政府は重視しているなど、予算内容を具体的事例に当てはめ説明した。
 
 所得で下位20%の世帯は、1Sドル(約82円)の納税に対し4Sドル(約326円)相当の支給を政府から受けており、中所得層の世帯も1Sドルの納税に対し2Sドル(約163円)相当の交付を受けているという。
 
 教育面では初等、中等学校教育は無料に近く、高等教育に進んだ場合でも学費補助は70~90%になるという。
 
 政府が推進する産業転換についてヘン氏は「改革、再構築が容易でないことはわかっている。しかし今、着手しなければ問題を先送りすることになり、3~4年先には壁に突き当たる」と述べた。
 
 ヘン氏は昼にはシンガポール不動産開発業者協会(REDAS)の昼食会に出席。過熱鎮静化措置の緩和を求められたのに対し「海外を訪問した際、不動産開発業者、都市計画立案者、建築技師らから一様に、シンガポールはどのようにして限られた国土を最大限活用したかを常に問われた。必要は発明の母であり、シンガポールの開発業者が必要に迫られ何かを発明すれば、世界各地で活躍する場を与えられる」と応じた。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP生活費を手頃な水準に維持、テレビ番組でヘン財務相