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経済

2019年2月13日

一時払い保険、昨年第4四半期は販売が低迷

昨年第4四半期の保険加入は制度変更などの影響で大幅に減少した。シンガポール生命保険協会(LIA)によると、一時払い保険の新規保険料収入は前年同期比64%減の6,200万Sドル(約51億円)だった。うちCPF(中央積立基金)連動型保険の保険料収入は62%減の2,900万Sドル(約24億円)だった。

 

CPF連動型保険の販売では、仲介手数料が10月に3%から1.5%へ引き下げられ、保険アドバイザーの販売意欲が衰えたようだ。今年10月以降、仲介は無料化される。

 

昨年の新規保険契約全体の保険料収入は前年比3%増の41億9,600万Sドル(約3,414億円)だった。増加率は2017年の24%を大きく下回った。パトリック・テョーLIA会長は「2018年は年末にかけ経営環境が厳しくなったが、前年実績を上回ることができた」と語った。

 

CPFが運営する医療保険のメディシールドと、民間保険会社が提供する医療保険を統合したインテグレーテッド・シールド(IP)では保険金請求が多く赤字経営が続いている。このため保険会社は、請求が妥当かを認定する専門家パネルを設置。また保険料引き上げで対処している。

 

IPで付保された者は273万人で、居住者(国民と永住者)の68%に相当する。昨年の、新規医療保険契約の保険料収入は13%増の4億2,400万Sドル(約345億円)で、IPが92%を占めた。

 

年金保険の販売件数は3万8,120件で、保険料収入は3億3,800万Sドル(約275億円)と全体の8%(前年は5%)を占めた。

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