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国際

2019年1月17日

イスカンダル合同委員会会合の延期、マレーシアにマイナス

マレーシア・ジョホール州南部の経済区、イスカンダル開発の協力の進め方を協議するイスカンダル・マレーシア合同閣僚員会会合が1月14日、シンガポールで開催の予定だったが、シンガポール側の申し入れで延期された。

 

オスマン・ジョホール州首相が、両国が領海をめぐり争っている海域に停泊しているマレーシア海事局の船に乗ったのが原因で、シンガポール政府はこれを「ジョホール州首相による領海侵犯」と非難した。

 

オスマン氏の乗船は治安部隊の激励が目的だったが、政府筋によると、慎重な配慮が必要な問題のため乗船しないように、とのマレーシア連邦政府の指示を無視したという。

 

会合延期はイスカンダル事業推進にマイナスと関係者はみている。イスカンダルでは多数のコンドミニアムが建設されており、シンガポールからの投資は中国に次ぐ多さ。しかもマハティール政権の誕生でマレーシアと中国との関係は冷え込んでおり、中国からイスカンダルへの投資は衰える見通しで、シンガポールの存在は重要さを増す。

 

ジョホール州における売れ残り住宅物件(サービスアパート、自宅兼事務所を含む)は1万4,000戸(昨年9月時点)で、マレーシア全体の売れ残りの3分の1強を占める。

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