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経済

2019年1月17日

ショッピングモールに変容の兆し、賃貸料はやや上向きに

 ショッピングモールが変容しつつある。形態はどこも似たようなもののため、家族客の多様なニーズにどの程度対応できるかが鍵で、客は「ワンストップ」型の便利さを求めているようだ。賃貸料は下落に歯止めがかかっており、オーチャード・ロードおよび郊外の一等地では、今年はいくらか値上がりが予想されている。

 

 クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドによると、昨年1~9月のオーチャード・ロードの主要ショッピングモールの賃料は0.9%上昇した。郊外モールの賃料は2.9%の上昇だった。

 

 オーチャードではこの先、ショッピング施設の新規供給はないが、郊外では2022年までに440万平方フィート(約37万平方メートル)の供給がある。

 

 この先15カ月以内に開業予定なのは、パヤレバ・クオーター(34万平方フィート)、ジュエル・アット・チャンギ(58万平方フィート)、フナン・モール(約33万平方フィート)。

 

 小売店以外のテナントでは、テレビゲームセンター、室内運動場、料理教室、コワーキングスペース業などがある。ただ、こうした娯楽、活動的内容のテナントからは高い賃貸料をとれないのが難点だ。
施設稼働率は、マーリーナ・ベイを含む商業中心地、オーチャード、郊外一等地のいずれも90%超を維持している。

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