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社会

2019年1月8日

リー・シェンヤン氏妻に不法行為の疑い、法務長官院が主張

リー・クアンユー初代首相一家が暮らした家の処分をめぐる争いで、新たな問題が浮上した。クアンユー氏が残した最後の遺書について、息子リー・シェンヤン氏の妻で弁護士のリー・スエットファーン氏が文書作成にかかわった疑いがあるとして、法務長官院(AGC)が事務弁護士会に申し立てを行った。

 

クアンユー氏の娘で、リー・シェンロン首相の妹のリー・ウェイリン医師が1月6日夜、フェイスブックにこの件を投稿したことから、AGCは1月7日、申し立ての事実を公表した。

 

一家の家は取り壊すべきか、保存すべきかでシェンロン氏が、シェンヤン氏、ウェイリン氏と争いになった。

 

AGCはイー副長官名で申し立てを行った。ウォン長官はシェンロン首相の専属弁護士だったという利害が絡むためだ。

 

AGCは、「ある人物が遺言で贈与の意図を表明する際、贈与を受ける者の配偶者が弁護士である場合、この弁護士は遺言者の代理人になれない」との法律関係職規則を取り上げ、スエットファーン氏はこの規則に違反したと思われると主張した。

 

ウェイリン氏はフェイスブックへの投稿で「個人の遺書をめぐりこうした法律手続きがとられたのは、過去に例がない」とAGCを批判した。

 

スエットファーン氏の夫のシェンヤン氏もフェイスブックへの投稿で、クアンユー氏の遺言は(クアンユー夫妻が興した)リー・アンド・リー弁護士事務所の弁護士が作成したこと、最後の遺書が作成された状況について、クアンユー氏の死後、一切苦情申し立てがなかったことを指摘。AGCの行動は公共の利益にならず、税金の無駄使いと切り捨てた。

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