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社会

2018年12月5日

シンガポール、砂糖含有濃度の高い包装済み飲料、販売禁止を検討

保健省と健康促進庁は12月4日、肥満、糖尿病の主因となり得る砂糖の過剰摂取を抑制するため、砂糖含有濃度が高い容器入り飲料の販売禁止など4つの案を国民に提示した。意見を募集する。

 

飲料の種類は、砂糖入り即席粉末コーヒー、強壮飲料、ヨーグルト飲料、フルーツジュース、炭酸飲料。

 

シンガポール住民の砂糖摂取量は1日平均茶さじ(4.9ミリリットル相当)12杯分で、飲料が半分強を占めている。

 

保健省は、
 

●高濃度の砂糖含有飲料の販売を全面的に禁止
●高濃度の砂糖含有飲料に課税
●商品の正面に、砂糖、栄養素含有量のラベル表示を義務付け
●ソーシャルメディア、バス内広告を含めすべての媒体で高濃度の砂糖含有飲料の広告を禁止――の4点を提案した。

 

世界保健機関(WHO)は、栄養的に飲食物に砂糖は不要との立場で、砂糖摂取は少ないほど望ましいとしている。

 

保健省によれば、250ミリリットルの砂糖含有飲料を毎日飲むと、糖尿病になるリスクが18~26%高まるとの調査結果がある。

 

クー・テクプアット病院の主任栄養士、グラディス・ウォン氏は、保健省の提案はまだ不十分で、包装済みだけなく、フレッシュジュース店で出す砂糖入り飲料にも課税すべきとの意見だ。

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