2018年11月29日
シンガポール、来年の雇用市況、最大の需要はデータ分析関連の人材
人材仲介のロバート・ウオルターズは11月28日公表した報酬調査で、シンガポールの来年の雇用は着実に増加し、データ分析などデータ関連の専門職者が企業から最も必要とされるとの見通しを示した。
求められる具体的な職種は。データサイエンティスト、製品開発責任者、ユーザーエクスペリエンス(UX)デザイナー、サイバーセキュリティーなど。UXは、人工物(製品、システム、サービス)の利用を通じてユーザーが得る経験・体験。
転職者は以前の賃金より5~15%高い賃金が期待できるという。特に情報技術(IT)、デジタル技術、金融サービスで専門技術を有する労働者が高給の提示を受ける見通しだ。
銀行など金融機関でも投資・調査アナリストのほか、ITに詳しい労働者に対する求人が見込めるという。
営業、マーケティングの領域でも、ビッグデータ処理、電子商取引、デジタル技術導入で経験のある労働者の需要が増している。
工学部門では求人が増加する見通しだ。原油価格の上昇で石油・ガス産業の活動が活発になっているためだ。
半導体、医療機器、デジタル家電の領域では、特に研究開発(R&D)に携わる人材に対する需要が見込めるという。