2018年11月23日
与党の第1書記長補にヘン財務相、次期首相の最有力候補
与党・人民行動党(PAP)は11月23日、幹部会を開き、新役員を決める。ヘン・スイーキアット財務相(57)が序列2位である第1書記長補に選ばれることが確実になった。次期首相の最有力候補で、来年、副首相に昇格する見通しだ。序列1位は書記長のリー・シェンロン首相。
序列3位の第2書記長補にはチャン・チュンシン通産相(49)が指名される。議長にはガン・キムヨン保健相が確定した。3人は独立以来、3度目の政府首脳交代の主役になり、次世代の指導者チームとして活動することになる。
リー首相はかねてから、70歳になるまでに首相職を次世代に引き渡すと表明している。リー氏は2022年2月に70歳の誕生日を迎える。
ヘン氏は第4世代指導者の中でも傑出しており、首相後継者の最有力候補とみなされてきた。政界入りは11年で、直ちに教育相に登用され、15年には財務相に。独立50周年記念行事の組織委員長、未来の経済委員会の委員長などを歴任した。
16年5月、閣議中に脳動脈の病気で倒れるという健康上の問題があったが、奇跡的回復を遂げた。
チャン氏も11年に政界入りした。リー首相、テオ副首相と同様、軍出身だ。