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経済

2018年11月9日

シンガポール、COE発行枠拡大後の入札、落札価格はまちまち

新車購入権(COE)入札が11月8日実施されたが、落札価格の動きはまちまちだった。11~2月の3カ月間のCOE発行枚数は前期より多く、落札価格の動きが注目されていた。乗用車用COEは3%、オートバイ用は35%多く発行される。

 

Aカテゴリー(排気量1.6リットル以下で出力130馬力以下の乗用車)のCOEは前回より10.3%高い2万8,199Sドル(約233万円)、Bカテゴリー(排気量1.6リットル以上か、出力130馬力以上の乗用車)のCOEは3.2%高い3万2,302Sドル(約267万円)だった。

 

どの車両の購入にも使えるオープンカテゴリーのCOEは2.7%安い3万2,000Sドル。商用車向けは2万9,501Sドル(約244万円)で変わらず。オートバイのCOEは36.5%安い2,509Sドル(約20万8,000円)だった。

 

発行枠の拡大を相殺する要素がCOEの上下動に影響した。今回は前回入札との期間が3週間(通常は2週間)と長く、購入注文が多かったことと、最近開催されたカーズ@エキスポで乗用車購入予約が多数入ったこと、の2点だ。

 

複数メーカーの乗用車を扱うプライム・グループのネオ会長によると、カーズ@エキスポの開催でCOE価格は前回より3,000Sドル高くなると予想されたが、それほどの上昇にならなかった。販売店が値下げに踏み切っており、利益率が圧縮されているためCOE入札で強気の応募ができなかったためだという。

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