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経済

2018年11月7日

「米中貿易摩擦が原因の関係悪化は回避を」、フォーラムでシンガポール・リー首相

ブルームバーグ主催のニュー・エコノミー・フォーラムでリー・シェンロン首相は米中貿易摩擦について「何をしたいかを両国ともはっきりさせる必要がある。摩擦が解決できないとしても、両国の関係自体が悪化する事態は防がなければならない」と述べた。

 

フォーラムには中国から王岐山国家副主席が参加。基調演説で、米中貿易戦争は終結すべきとし、貿易面での一方的措置を非難した。

 

ヘンリー・キッシンジャー元米国務長官は、米中両国は紛争の拡大を回避できると楽観していると述べた。

 

歓迎夕食会でブルームバーグのミクルスウエート編集長の質問に答えリー首相は、米国が目立たない立場を最近とるようになったことについて「アメリカは世界経済で支配的地位にあったが、富のシフトで米国は役割を再考し、自国の問題への対処を優先すべきかを考えている」と指摘。

 

さらに「これまで米国が果たしてきた役割を担うものは存在しない。この状態が続けば世界は違ったものになり、小国にとっては居心地が悪い。そうならないことを願うが、それは国連、世界銀行、国際通貨基金など超国家的組織がある程度重視され権威を付与された多角的グローバル秩序次第だ」と述べた。

 

来年はスタンフォード・ラッセルがシンガポールに上陸して200周年に当たるため、総選挙を前倒し実施する可能性があるという。

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