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社会

2018年10月30日

シンガポール、公営賭博管理庁、経費削減で競馬の賭博業務を移管

公営賭博管理庁グループはコスト削減の一環として、競馬の賭博業務を1月7日付で、シンガポール・ターフ・クラブからシンガポール・プールズに移管する。ターフ・クラブは1842年の創設で、シンガポール唯一の競馬場運営業者として存在してきた。競馬場は北部クランジにある。

 

賭博業務の移管で情報技術(IT)システムを統合し、馬券販売チャンネル、顧客対応窓口を一本化し、コスト削減を実現する。場外馬券売り場の業務もシンガポール・プールズに移管する。シンガポール・ターフ・クラブは競馬の運営・開催に注力する。

 

シンガポール・プールズは宝くじ、スポーツ賭博など賭け事全般を手掛けており、ターフ・クラブからの業務移管後はシンガポール唯一の、宝くじ・スポーツ賭博の合法運営業者になる。

 

馬券の売り上げは減少傾向にあり、2010年3月期は21億Sドル(約1,700億円)だったが、17年3月期は12億Sドル(約974億円)に落ち込んだ。

 

このため公営賭博管理庁グループはコスト削減に乗り出しており、7月には宝くじの「スウィープ」で数字をあらかじめ印刷した紙製のくじを廃止し、購入者が任意の数字を選び印字する方式に変更。4D、トトでも数字を電子的に入力する方式を導入した。

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