シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPシンガポール、9月の工業生産高は予想外の減少、電子が不振

経済

2018年10月29日

シンガポール、9月の工業生産高は予想外の減少、電子が不振

9月の製造業生産高は前年同月比0.2%の減少だった。減少は2017年12月以来。変動の激しいバイオ医学部門を除外すると1.9%の増加になる。

 

電子、バイオ医学部門の生産減が影響した。電子部門の生産は5.5%の減少だった。この部門をけん引してきた半導体の生産が4%減と落ち込んだ。減少は30カ月ぶり。

 

電子機器のうち、情報通信とデジタル家電以外のセクターは全て生産が減少した。1~9月の電子部門の生産高は10.8%の増加になった。

 

最も生産が増加したのは運輸工学部門で39.4%の増加だった。造船・リグなど海洋・オフショア業の生産が71%増加した。航空機保守など航空宇宙業の生産も増加した。

 

精密工学部門の生産は4.1%増加。化学部門の生産は7.1%減少した。工場保守のため石油化学品・石油製品の生産が減少した。

 

バイオ医学部門の生産は9.1%減と最大の減少幅だった。薬品生産が11%、医療機器生産が6%、それぞれ減少した。

 

エコノミストは、第4四半期の工業生産はさらに減速すると予想している。第3四半期の国内総生産(GDP)増加率も当初見込み(2.6%)を下回る可能性がある。

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