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金融

2018年10月26日

シンガポール、ファンド業者の資産運用残高は3.3兆ドル、20%の増加

シンガポールに拠点を置く資産運用業者の昨年末時点の資産運用残高は3兆3,000億Sドル(約268兆4,400億円)で、前年より19%増加した。増加率は過去5年の平均(15%)を上回った。

 

シンガポール金融管理庁(MAS=中央銀行)の年次報告によると、銀行、金融アドバイザーなど約800の業者から得た回答を基に統計をまとめた。

 

ファンド運用業者数は55の純増で、715者になった。従来型資産の残高は20%増で、オルタナティブ投資の残高は17%増だった。オルタナティブ投資では、プライベートエクイティの投資残高が23%増と顕著だった。世界的に有力な運用業者がアジアファンドを通じ資金を配分した結果だという。

 

シンガポールの資産運用業者に対する昨年の資金流入(正味)は2,200億Sドル(約17兆8,900億円)。運用残金の出所では、シンガポールが22%を占めた。

 

シンガポール以外が出所の資金のうち、33%はアジア太平洋、19%は北米、17%は欧州、残りがその他だった。投資の運用先ではアジア太平洋地域が最も多く、投資残高の67%を占めた。

 

シンガポールでは多数の投資ファンドが活動しているが、ファンドの本籍地はシンガポール以外の国であるケースが多く、当局は本籍地としての売り込みを図っている。

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