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経済

2018年10月8日

シンガポール、区分所有権のショッピングモール、生き残りに苦闘

区分所有権のショッピングモールの多くで客足が少なく、生き残りに必死だ。ノビーナMRT駅から徒歩10分という好立地にある、上階に55戸の住宅があるノビーナ・リージェンシーの平日午後は商店街というよりゴーストタウンだ。モール内を歩いている人はいなく、多くの店はシャッターを下ろしている。飲食店はあっても客はまばらだ。

 

区分所有権方式のショッピングモールは80棟ほどある。店舗経営者が店舗を所有しているため、テナントの組み合わせや販促・イベントを調整・管理する運営体がない。このため、モールとしての魅力を打ち出せない例が多い。

 

また高利貸しやマッサージ業者が店を開くと、モール全体の雰囲気に影響し、一般客はそうしたモールに行かなくなるという例もある。

 

しかし成功例もある。クイーンズウエー・ショッピング・センターがそれで、スポーツ用品・衣料を安く扱う店が集積し、印刷サービスの提供でも知られるという、特異性で客を集めている。

 

不動産仲介エドマンド・ティエの関係者は「同センターでは小規模事業者や起業家が試験的に店舗経営に乗り出すための貴重なスペースも入手できる」とコメントした。

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