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経済

2018年10月1日

シンガポール、オーチャード・ロードの冠水を予防、排水設備工事が完工

集中豪雨があってもオーチャード・ロードで冠水が起きないようにするための排水工事が終わり、公益事業庁(PUB)が9月28日、2施設を報道陣に公開した。

 

スタンフォード転流水路(SDC)とスタンフォード水タンク(SDT)の2つで、2億2,700万Sドル(約188億5,000万円)の費用と4年の工期をかけた。オーチャードでは2010年6月、11年6月と12月の3度にわたり、集中豪雨で水路があふれ、道路が冠水した。

 

新排水設備はスタンフォード水路にかかる負荷を30%軽減することができる。SDCはスタンフォード集水地域の上流に位置する、ホランド・ロード、ネーピア・ロード、グレーンジ・ロードに降った雨の過剰分をシンガポール川に流れ込むようにする。

 

地下貯水タンクの容量は3万8,000立方メートルで、豪雨の際、排水路で処理しきれない雨水を蓄える。

 

雨がやみ、排水路を流れる水量が処理能力の25%以下になったとセンサーが探知した時点で、蓄えた水をポンプで排水路に戻す。

 

PUBのン・ジューヒー最高責任者は「単に排水路を大きくするだけの方法は良いとは言えない。SDCとSDTは豪雨時の雨水をため、転じ、動きを遅らせることで深刻な被害を防ぐ」と述べた。

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