シンガポール・エネルギー市場庁(EMA)は9月19日、18日未明の停電事故はセムコープ・コージェンとセノコ・エナジーの発電ユニットの停止が原因だったと発表した。停電は38分間続き、西部ブーン・レイから東部ベドックまで14万余りの世帯が影響を受けた。
EMAによると、ジュロン島にあるセムコープ・コージェン発電所の発電ユニットがまず停止した。需給バランスをとるためセノコ・エナジーの発電ユニットが発電量を増やしたところ、これも停止した。
発電ユニットが動作を停止すると、その分をカバーするためほかのユニットが自動的に送電量を増やす。しかし2つのユニットが停止したことで、電力供給量が不足した結果、送電システムの保護装置が自動的に、14万の顧客に送電しているシステムとの接続を遮断したという。
送電再開に向けEMAは、セノコ、YTLパワーセラヤなど、代替となる予備ユニットを持つ発電所に電力供給を要請し、38分という短時間での復旧となった。
セムコープ、セノコとも機器納入業者から技術者を呼び、EMAとともに機械停止の原因を探る。
シンガポールではセムコープ、セノコ以外に、トゥアス・パワー、トゥアスプリング、パシフィックライト・パワーなど5社が電力を供給している。