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パイロット不足がシンガポール航空に影響、引き抜きが一因

世界的なパイロット不足がシンガポール航空(SIA)にも影響を及ぼしており、過去5~6年間で約180人のパイロットが他社に移籍した。引き抜いたのは主に、中東と中国の航空会社だ。

 

航空需要が低迷した2年前は大きな問題とはならなかったが、業界関係者によると、SIAは2016年3月に中型機のエアバス350を導入して以来、輸送能力を増強しており、パイロットを増やす必要がある。

 

11年時点のSIAのパイロット数は2,331人で、現在は2,000人。減少分の半数強は引き抜きによるものと考えられる。残りは退職による減少だ。

 

SIAの広報担当者は「SIAは大企業であり、パイロットや専門職スタッフが転職することはある。しかしSIAというブランドの評価は高く、ブランド力とパイロット訓練投資で、パイロットの保持、獲得は可能と確信している」と述べた。

 

一方、SIAパイロットの組合であるシンガポール航空パイロット組合(Alpa-S)は、高給で中国などの航空会社にパイロットが引き抜かれている現実を指摘。海南航空の場合、広銅型旅客機のパイロットの年俸は40万Sドル(約3,283万円/非課税)。SIAは税込みで平均25万Sドル(約2,023万円)だ。

 

アジア太平洋地域ではこの先20年間に24万人のパイロットが必要とボーイングは試算しており、パイロット養成が急務になっている。