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社会

2018年8月20日

シンガポール、アッパー・ブキティマの民間住宅団地、猿が出没

アッパー・ブキティマにあるコンドミニアム群、デアリー・ファーム・エステートに野生の猿が出没し、キッチンから食べ物を盗むなどの被害が出ている。こうした被害には当局に捕獲を依頼するのが一般的だが、猿は間引きされるのが常で、住民は警護団を作り週3回、敷地内を見回ることで侵入を抑制する方法を採用している。

 

猿は歩道やプールサイドにほぼ毎日のように姿を現す。警護団に猿の行動習性に関する知識、対処方法を教えているのは霊長類研究者のサブリナ・ジャバーさん。OCBC銀行から活動資金を得ている。

 

サブリナさんは警護団のメンバーに、群れを率いるボス猿の見分け方や、食糧調達ルートを教える。見回りでは、メンバーは杖または傘を携行し、猿を認識したら大地に根差すようにしっかり立ち、断固とした態度で地面やゲートを杖などでたたき、住宅に近づくのをあきらめさせる。

 

猿が住宅に出没するようになったのは森林面積の減少が理由。警護団の活動は成果を上げており、団地管理委員会によると、猿に関する苦情は減少している。

 

サブリナさんはブキティマ自然保護区に隣接する6つのコンドミニアムでも同様の訓練を施しており、猿の団地侵入頻度は減少している。

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