国民にとり最も価値あるものは家族、健康＝シンガポール国民意識調査

政策研究所（IPS）は7月30日、国民が個人として、また社会でなにを価値あるものと考えているかの全国調査の結果を発表した。「自分」、「現在のシンガポール社会」、「理想的シンガポール社会」を最もよく表す価値、信条、行動をそれぞれ10、挙げてもらう方法で2,000人の意見を聴いた。調査は3年ごとに実施している。

自分を最もよく表す価値、信条、行動で多く挙げられたのは、「家族」、「健康」、「親身の世話」、「思いやり」などで、国民は親密なつながり、関係を重要と考えていることが分かった。

前回はトップ10に入らず、今回新たにランクインした項目は、「ユーモア・喜び」、「家庭と仕事のバランス」の2つだった。

お笑い芸人のシャルル・チャンナさんは「社会の発展に伴い、私たちは自分自身、社会への期待が大きくなる。生活費も上がっており、笑い、ストレスの発散が重要と社会が気付きつつある」とコメントした。

現在のシンガポール社会に対する評価では、「キアス（負けたくないとの気持ち）」、「不平」、「競争的」、「物質主義」が挙げられた。

IPSのギリアン・コー副所長は「人は一旦自宅を出たら、それが出勤であれ登校であれ、別の人格を装わなければならないと感じているようだ」と述べた。

理想的シンガポール社会に関する評価では、「手頃な住宅」、「高齢者介護」、「愛情」、「効果的医療サービス」などが挙げられた。