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日系企業・社会

2018年7月30日

シンガポール高島屋が開業25周年、昨年度の売り上げは横ばい

オーチャード・ロードの一等地に店を構えるシンガポール高島屋は今年、開業25周年を迎えた。昨年度決算の売上高は前年度比0.3%増の6億4,400万Sドル(約524億6,000万円)だったが、今年度は3~4%の増加を見込んでいる。

 

売り上げの4分の1は観光客が占めており、インドネシア人の消費が最も多かった。次いで中国人、マレーシア人、ベトナム人の順だった。

 

営業利益は同10%増の4,400万Sドル(約35億8,500万円)。売上高、営業利益とも過去最高には及ばなかった。同業他社との競争、オンライン通販の広がり、労賃の上昇が背景にある。

 

矢野辰雄社長によれば、タカシマヤカードを持つ「高島屋ファン」は17万人を数え、フルタイムの職員420人のうち60人は開業時からの社員だ。

 

人件費は年ごとに上昇しており、優秀な人材の雇用がますます困難になっているが、社内研修、育成で対応しているという。

 

今年は25周年を記念したイベント、販促を実施しており、メルセデスベンツBクラスが当たるくじもあった。

 

シンガポールはかつてショッピングパラダイスと呼ばれたが、最近は陰りが見える。矢野氏によれば、観光客は増えたが、観光客のショッピング支出は控えめだ。自国の小売市場が発展していることと、高いシンガポールドルが要因と考えらえるという。

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