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経済

2018年7月10日

シンガポール、トゥアスに産業廃水・食品ごみリサイクル工場、入札を実施へ

シンガポール公益事業庁(PUB)とシンガポール環境庁(NEA)は7月9日、工業地域である西部トゥアスにトゥアス・ネクサスとの名称の工場を建設すると発表した。産業廃水と食品ごみを処理、再利用する斬新な工場で、今後5年間に土木・機械・電気工事を入札にかける。発注額は合計で50億Sドル(約4,079億円)超になる見通しだ。

 

使用済みの工業水と食品ごみの両方を処理、リサイクルする工場はシンガポールで初めて。2019年に着工の予定で、23年から段階的に完成し、27年に竣工の予定。

 

工場では、工場で使用された水を工業用水として再生し、ジュロン島とトゥアスに拠点を置く工場に供給する。使用済み工業水は処理後、海に放出されるのが一般的。

 

食品ごみは。廃水処理の際に沈積するスラッジと混合され、微生物の力を借りてバイオガスを生成させ、発電に利用する。混合することで有機物の濃度が高まるため、バイオガス発生量を10%増やすことができるという。

 

工場にはほかに、ソーラーパネルを設置する。また焼却炉で発生する熱を電力に転換し、工場で必要とする電力を自家生産する。余剰分は送電網に供給する。

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