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経済

2018年7月9日

沿岸海上にソーラーパネル、シンガポールHDBが試験運用

太陽光発電で率先する住宅開発庁(HDB)は、海上でのソーラーパネル設置に乗り出す計画で、ISOランドスケープに設置・運用を委託するための契約を近く交わす。

 

シンガポールは国土面積に限りがあることから海面利用にも乗り出す。設置地域は沿岸で、海上の強風や波の動き、潮流に耐えられるかを見る。

 

現在、HDBは住宅棟2,400ブロックでソーラーパネルを設置、または設置中だ。2020年末までにはこれを5,500ブロックまで増やす。

 

シンガポール太陽エネルギー研究所のトーマス・レインドル副最高責任者によると、シンガポールでパネル設置が可能な海上は数カ所あるが、電線敷設を短くする必要から本島に近いこと、ほかの海上活動を妨げないこと、との条件を満たす必要がある。

 

HDBは浮体式ソーラーパネルを2011年、ポンゴルの人造水路で試験し、今年5月にはテンゲー貯水池に10種のパネルを設置し、発電効率を比較している。

 

海上での設置では、塩水のため腐食しやすいこと、またフジツボなど海洋生物の付着も考慮する必要がある。

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