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経済

2018年6月22日

シンガポール、マリーナ・ワンのコンドミニアム売り出し、強気の価格設定

シンガポールとマレーシアの国営投資会社が設けた合弁会社のM+Sは、マリーナ・ベイで開発した複合ビル「マリーナ・ワン」の住居部分のうち、ガーデン・タワー(全521戸)のうち30%を7月に売り出す。販売価格は1平方フィート当たり2,700~2,800Sドル(約22万円)とやや高めだ。

 

もう1つの住居棟「パーク・タワー(521戸)」は2014年に売り出した。ガーデン・タワーの売り出しを遅らせたのは市況を考慮したためで、民間住宅価格が上向きの今が好機と判断した。

 

M+Sのケミー・タン最高経営責任者は「投資目的の購入でも直ちに利益が見込める」と楽観的見通しを示した。土地は2011年以前に取得されたため、買い手負担の付加印紙税はかからない。

 

マリーナ・ワンはコンドミニアムのほか、オフィス、小売りスペースで構成しており、コールド・ストレージやフィットネスのバージン・アクティブが入居している。海、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイを見渡す立地だ。

 

M+Sはオーファー・ロチョー地区でも複合開発を行っており、660戸の住宅を建設した。10年に両国首脳が、マレー鉄道の土地をシンガポールに返す見返りに、シンガポールがマリーナ・ベイとオーファー・ロチョーの土地をマレーシアに譲渡することで合意し、共同での開発が行われた。

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