2018年6月14日
シンガポール、4月の小売業販売額は横ばい、通信機器需要が低下
統計局が発表した4月の小売業販売額は推定36億Sドル(約2,976億円)で、前年同月比0.4%の増加にとどまった。3月の販売額は同1.1%の減少と、小売業は精彩を欠いている。
4月の販売では、コンピューター・通信機器の販売額が9.8%、衣料品・履物が3.4%、それぞれ減少。スーパーマーケット・ハイパーマーケットの販売額は2.3%減、デパートの売り上げは1.7%減だった。売り上げが増加したのはガソリンスタンドで8.5%増。ガソリンの値上がりが主因。
前月比では小売業販売額は0.2%の減少だった。業態別では、デパートが8.7%、食品小売店が3.8%、それぞれ減少した。
メイバンク・キム・エン証券のエコノミストは、個人消費は統計に表れた数字以上とみている。小売業販売額のうちオンラインでの販売額は4.4%を占めたが、これには外国に登記している電子商取引業者の分は含まれていないためだ。
統計局は外食統計も発表した。4月の外食産業の売り上げは推定6億6,200万Sドル(約547億4,300万円)で、前年同月比1.2%減少した。