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金融機関に人工知能の採用奨励、シンガポール金融庁が複数の機関と連携

シンガポール金融管理庁(MAS=中央銀行)は5月7日、金融セクターにおける人工知能(AI)の採用を奨励するため、経済開発庁(EDB)、情報通信・メディア開発庁(IMDA)、および銀行・金融協会(IBF)と連携することで合意したと発表した。

 

AI商品の開発、ソリューション提供業者とユーザーとの結び付け、AI能力の強化、の3点を計画の柱に、新たなAI技術の研究開発(R&D)、AI対応商品・サービスの金融セクターでの採用を促進する。

 

EDBは、シンガポールの金融セクター向けAI商品・サービスの開発を目的に、内外のAIソリューション業者を支援する。

 

IMDAはAIビジネスパートナーシップ計画を拡大適用し、AIソリューションを必要とする国内企業と、信頼できるAIソリューション提供業者とを結びつける。

 

IMDAはまたIMBとともに、金融セクターにおけるAI能力の強化でMASに協力する。同セクターで働く専門職者がAIの利用で生まれる新たな職に移行するのを支援する。IMDAとMASは有力金融機関が必要とする技術・知識を大学生が学べるよう、カリキュラム調整の手助けを行う。

 

MASのデータ部門責任者、デービッド・ハードゥーン氏は、「政府機関の政策、規則、支援の在り方はAIなど新たな技術と歩調を合わせたものでなければならない」と説明した。