シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPシンガポール、第3次改造内閣、若手に多くの役割、女性閣僚が3人に

政治

2018年4月25日

シンガポール、第3次改造内閣、若手に多くの役割、女性閣僚が3人に

リー・シェンロン首相は4月24日、内閣改造を発表した。2015年の選挙以来、3度目の改造で、16省のうち10省で第4世代の指導者が大臣に就任するという、首相退任後を見据えた布陣になった。5月1日付で施行する。

 

大臣歴が長いリム・フンキャン通産相(貿易担当)、リム・スイセイ人材開発相、ヤーコブ・イブラヒム通信・情報相は退任する。議員職は続ける。3人の後任はそれぞれ、チャン・チュンシン、ジョセフィーヌ・テオ、S・イスワランの3氏で、閣僚の平均年齢は56歳から55歳になる。

 

リー首相は同日、フェイスブックへの投稿で「若い指導者を能力いっぱいに働かせる」と強調。多くの役割を与え、シンガポール統治を徐々に委ねる意向を表明した。

 

閣外相から閣内相に昇進したのはインドラニー・ラジャ氏で、首相府相兼第2財務相、第2教育相になる。これで女性の閣内相は過去最多の3人になる。ほかの2人はジョセフィーヌ・テオとグレース・フーの両氏。

 

教育省の大臣は高等教育・技術担当と学校担当の2人体制から1人制に戻し、オン・イエクン高等教育・技術担当大臣が教育行政すべてを担当する。

 

ン・チーメン学校担当大臣は首相府相に横滑りする。労組運動への異動が決まっており、全国労働組合会議(NTUC)事務局長への就任が確実だ。

 

首相後継候補とみなされている3人のうち、ヘン・スイーキアット財務相は留任し、さらに研究・開発に関し国の方針を決める役割をテオ・チーヒアン副首相から引き継ぐ。通産相に就任するチャン・チュンシン氏は公共サービス全般を担当する。

 

また平議員から4人が閣外相と上級政務次官に登用された。

 

【新内閣の顔ぶれ】
首相 リー・シェンロン
副首相兼調整相(国家安全保障担当) テオ・チーヒアン
副首相兼調整相(経済・社会政策担当) ターマン・シャンムガラトナム
調整相(インフラ担当)兼運輸相 コー・ブンワン
首相府相 ン・チーメン
同 インドラニー・ラジャ(女性)
国防相 ン・エンヘン
内相 K・シャンムガム
第2内相 ジョセフィーヌ・テオ(女性)
外相 ビビアン・バラクリシュナン
財務相 ヘン・スイーキアット
第2財務相 ローレンス・ウォン、インドラニー・ラジャ
法相 K・シャンムガム
国家開発相 ローレンス・ウォン
第2国家開発相 デスモンド・リー
人材開発相 ジョセフィーヌ・テオ
通産相 チャン・チュンシン
貿易関係担当大臣 S・イスワラン
保健相 ガン・キムヨン
教育相 オン・イエクン
第2教育相 インドラニー・ラジャ
通信・情報相 S・イスワラン
文化・共同体・青年相 グレース・フー(女性)
環境・水資源相 マサゴス・ズルキフリ(イスラム問題担当)
社会・家族開発相 デスモンド・リー

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPシンガポール、第3次改造内閣、若手に多くの役割、女性閣僚が3人に