シンガポール、プライベートエクイティ、個人投資家にも購入機会

国営投資会社テマセク・ホールディングス子会社のアゼーリア・インベストメント・マネジメントは、個人投資家にプライベートエクイティ（PE＝未公開株）への投資機会を提供する計画で、資産担保証券の形で募集するもようだ。

アゼーリアは同様の証券「アストリア3」を2016年に売り出したことがあり、5億米ドル（約538億1,500万円）相当の証券発行に対し、8倍の応募があった。

PEに対する関心は最近、高まっている。高利回りが見込めるためだ。しかし投資できるのは機関投資家、資産家ファミリーの資産管理にあたる組織など特定の投資家だけだ。資産に流動性がなく、通常は株式公開までの8～10年の長期保有になるからだが、株式公開された時の売却益は極めて大きい。

アストリア3も投資は1口20万米ドル（約2,150万円）からで、応募できたのは特定の投資家のみ。今回計画されているのはアストリア4で、アゼーリアのテー・コクペン会長は「中所得層はたくわえを預金するか単純な商品に投資する。利回りは低い。リスクが低い仕組みで個人投資家に高利回り商品を提供したい」と語った。

通常の投資商品より1ポイント高い利回りであっても、20年、30年の長期になれば大変な違いになるという。