2018年4月11日
セレター空港の新旅客ターミナル、建物が完成
シンガポール北東部に位置するセレター空港の新旅客ターミナルの建物が完成した。今後は内装を施し、年内に開業の予定だ。開発推進母体はチャンギ空港を運営するチャンギ・エアポート・グループ(CAG)で、5,000万Sドル(約40億8,648万円)を投じた。建物は2階建てで延べ床面積は9,500平方メートル。旅客処理能力は年70万人と、現在、同空港を利用している旅客の26倍。
ビジネスジェット、プライベートジェット利用の旅客専用の乗降場所、チェックイン施設を整備しているのが特徴で、一般客とは別の場所で速やかな出入国手続きがとれる。
チャンギ空港の離着陸能力を引き上げるため、新ターミナル開業に合わせターボプロップ機はセレター空港に移転される。現在、ターボプロップ機をチャンギ空港に乗り入れているのはマレーシアのファイアフライ航空のみ。
航空機保守の豪系ホーカー・パシフィックのルイス・リョン・アジア地域副社長は「ビジネスジェットを利用する客は特別。着陸後、行列待ちといった無駄な時間を望まない」と語った。
域内でビジネスジェットを利用する客は増加しており、客の要望に応えるため、どの国も専用施設を整備しているという。