行政2機関を統合したエンタープライズ・シンガポールが発足

企業の海外展開を支援する国際企業庁（IE）と、中小企業を支援する機関の規格・生産性・革新庁（SPRING）を統合したエンタープライズ・シンガポールが４月1日、発足した。式典でイスワラン通産相は「新機関は零細企業、新興企業から、中堅、大手企業まで、成長の意欲のあるすべての企業に奉仕する」と挨拶した。

エンタープライズ・シンガポールは企業の成長段階、業種、関心のある海外市場に応じ、個々の企業のニーズに合ったサービス、支援を提供する。しかし20万社余りの企業すべてに対応するのは困難なため、業界団体、商工会、労組など利害関係者と連携するという。

実務に当たる最高責任者にはプン・チョンブーン氏が、長官にはピーター・オン氏が任命された。プン氏はSPRINGと工業団地開発・運営機関JTCの首脳を務めた経験があり、中小企業協会のカート・ウィー会長は「プン氏は中小企業を政策、事業の両面から理解しており、企業家の信頼が厚い」とコメントした。

エンタープライズ・シンガポールは助成金計画を統合し、申請しやすくする。零細企業には、中国、インド、東南アジアでの会社設立を支援する。中堅・中小企業には国際化を支援する。