2018年3月28日
シンガポール・科学技術庁、付属研究機関への予算配分を転換
シンガポール最大の研究機関である科学技術研究庁(A*Star)は3月27日、18ある付属研究所に対する予算配分方法を改革すると発表した。より「賢明な」予算、人材の利用を実現するのが目的だ。
リム・チュアンポー長官の発表によると、産業界と連携する研究所と基礎研究を行う研究所に対する評価方法を別々にする。
具体的には、基礎研究を行う機関の研究成果は論文発表などで評価し、産業指向の研究機関、プロジェクトには資金交付を保証する。モデリングやバイオイメージングの技術を提供する研究機関は産業指向に分類される。
基礎研究や、複数の専門分野を結集したプログラムへの資金供与は、創造された価値、功績を判断材料にする。「すべての付属研究所に核となる予算を一律に交付する、画一・定型的資金配分から、目的に適合した手法への移行」(ラジュ・タンプラン運営部長)で、基礎研究に携わる研究所は成果がみられなければ予算を減額される。
新方式は4月1日の施行で、進行中のプロジェクトは影響を受けない。