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シンガポール・荷役PSAの昨年度は5%の増益、コンテナ取扱量が増加

港湾荷役のPSAインターナショナルは3月19日、昨年度決算の売上高が前年度比7.8%増の39億7,000万Sドル(約3,189億6,000万円)、純利益は同比5.1%増の12億3,000万Sドル(約988億2,130万円)だったと発表した。内外港湾でコンテナ取扱量が増加した。

 

コンテナ取扱量は20フィートコンテナ(TEU)換算で7,424万個と同比9.8%増加した。シンガポールのターミナルでの取扱量が3,335万個で同比9%増加、外国の港湾での取扱量が4,089万個で同比10%増加した。

 

タン・チョンメン最高経営責任者によると、昨年度は多くの国の経済が良好で、世界的にコンテナ流通量が顕著に増加した。

 

また海運業界の同盟再編、船舶シェアリング同盟の結成で、PSAが運営する港湾をハブ港とする動きが見られ、コンテナ取扱量の増加につながった。

 

世界有数の海運・コンテナ運送会社の仏CMA・CGMがシンガポールのネプチューン・オリエント・ラインズ(NOL)の買収を完了し、貨物の一部をマレーシアのポート・クランからシンガポールに移管したこともPSAにはプラスとなった。

 

昨年はデンマークAPモラ―・マースクがランサムウエアの攻撃を受けるなど海運業界へのサイバー攻撃があったが、PSAはこうした被害を免れたという。