シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPシンガポール、公共輸送機関の利用者、昨年の増加率は1%未満

社会

2018年2月28日

シンガポール、公共輸送機関の利用者、昨年の増加率は1%未満

昨年、公共輸送機関を利用した乗客数は1日726万4,000人で、前年比0.7%の増加にとどまった。2005年以降の増加率は年平均5%だった。陸運庁(LTA)が発表した。

 

 昨年は鉄道の新線、延伸線の開業、バス運行台数の増加、自家用車台数の減少という、公共輸送機関の利用者が増える条件がそろったなかでの、低い増加率だった。

 

 陸運の専門家は、ウーバー、グラブが提供する配車サービスによる個人ハイヤーの急増が主因と分析している。

 

 昨年末時点で個人ハイヤーに利用されている乗用車は4万7,000台。シンガポール社会科学大学のテセイラ講師は「住民の個人ハイヤー利用が増加し、その分、公共輸送機関の利用が減少したと思われる。個人ハイヤー利用者はタクシー利用者の半分いると推定して、両者合わせた利用者は1日120万人で、前年より20万人多い」と述べた。

 

 公共輸送機関利用の内訳は、バス利用者が1日395万2,000人で0.3%増加した。MRTが0.9%増の312万2,000人。LRTは5.6%増の同19万人で、延伸線開業、車両追加投入が貢献した。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPシンガポール、公共輸送機関の利用者、昨年の増加率は1%未満