2018年2月23日
シンガポール、公共部門のクリーン度、世界6位に
ドイツのトランスペアレンシー・インターナショナル(TI)がまとめた公共部門のクリーン度指数で、シンガポールは6位と前年の7位から順位を上げた。TIは世界各国の汚職を監視し、指数にまとめ発表している団体。
TIは指数を多様な調査、評価報告からまとめた。シンガポールについては、世界銀行、米バーテルスマン財団、エコノミスト・インテリジェンス・ユニットなどの調査を利用した。
最も汚職がない国とされたのは引き続きニュージーランドで、以下はデンマーク、フィンランド、ノルウェー、スイス。
シンガポールの汚職調査局(CPIB)によると、汚職に関する苦情、捜査対象になった案件数は2016年、過去最少を更新したという。
TIの域内ディレクター、サラス氏によれば、ケッペル・オフショア・アンド・マリーン(O&M)による贈賄事件は今回の調査対象に含まれていない。
ケッペルO&Mはシンガポール政府が20%出資するケッペル・コーポレーションの子会社。ブラジル事業で代理人が同国政府高官を買収した事件で、刑事訴訟を回避するためブラジル、米国、シンガポール政府に計4億米ドル(約428億円)余りの制裁金を支払った。
サラス氏は「シンガポールのような国でも汚職根絶への道のりは遠い」とコメントした。