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経済

2018年2月22日

セムマリーン第4四半期は赤字、リグ不振で戦略転換

リグ(油井掘削装置)、造船・修船のセムコープ・マリーン(セムマリーン)が発表した第4四半期(10~12月)決算の純損益は3,378万Sドル(約27億5,219万円)の赤字だった。売上高は前年同期比21%減の6億5,495万Sドル(約533億6,130万円)。リグ、オフショア石油生産施設の受注減が響いた。

 

 通期では、売上高は前期比33%減の23億9千万Sドル(約1,947億2,300万円)、純利益は82%減の1,408万Sドル(約11億4,715万円)と、何とか黒字を維持した。

 

 セムマリーンは中国系コスコ・シップヤードに対する持ち株を売却。また保有資産の評価益もあった。関連会社、合弁会社からの損失は362万Sドル(約2億9,494万円)と、大幅に減少した。

 

 セムマリーンはボール・ドリリングにジャッキアップリグ9基を13億米ドル(約1,399億円)で売却し、頭金として5億米ドル(約538億1,030万円)の支払いを受けた。

 

 セムマリーンはリグ建造、油田開発以外の領域への進出を迫られているが、昨年は390件の乾ドックでの修理・改造業務を遂行した。

 

 ウォン・ウェンスン社長は、同社が知的財産権を持つグラビフロート技術を利用した事業の受注を目指していると明らかにした。液化天然ガス(LNG)の積み込み・積み出しに使う浮体式沿岸設備で、中国のポリ(保利)GCLと交渉を持っている。

 

 ウォン社長はまた、子会社が受注した掘削船の契約にからみ贈賄容疑で逮捕された男がブラジル当局から起訴されたことも明らかにした。

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