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金融

2018年1月9日

シンガポールドルが値上がり、短期外国資金の証券市場への流入で

シンガポール(S)ドルが値上がりしている。外国資金が有価証券市場に大量に流入しているためだ。5日の相場は1米ドル=1.3256Sドル(約84.98円)と3年来のSドル高になった。マレーシア系メイバンク・シンガポールによると、外国人投資家の間にハイリスク資産への投資意欲が高まっており、有価証券を買うための資金が流入している。

 

シンガポール取引所の代表的株価指数のストレーツ・タイムズ指数(STI)は4日、2年半ぶりの高水準になり、シンガポール国債も値上がり(利回りが低下)した。

 

アジアのほかの通貨も値上がりしている。メイバンクによると、世界各地で景気が同時に上向いており、これが投資家を「大胆」にさせたという。このように世界経済が好調な時期、資金は米ドルには向かないのが常だ。

 

8日の、3カ月物シンガポール銀行間取引金利(Sibor)は1.42721%。大華銀行(UOB)のエコノミスト、ヘン・クーンホー氏によれば、世界的に金利は上昇傾向にあり、米連邦準備制度理事会(FRB)に追随し利上げに乗り出す国が増える見通しだという。ヘン氏は今年末のSiborを1.85%と予想している。

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