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社会

2018年1月4日

キャピトル・シンガポール紛争、買い取りで決着

歴史的造物の保存改修・再開発で誕生したキャピトル・シンガポールをめぐる主要株主同士の紛争がようやく決着した。これで、完成はしたものの閉鎖したままだった超高級ホテル「パティナ」も開業のめどがついた。

 

 争っていたのはペレニアル・リアル・エステート・ホールディングスとポンティアック・ランドで、3日、一方が他方の持ち株をすべて買い取るとの合意書に署名した。買い取った側が、ホテルを含む開発物件を保有・経営する。署名から19週以内に株売買を成立させる。買い取り予定価格は明らかにされていない。

 

 ペレニアルとポンティアックは連合体を組み、2010年に実施のキャピトル・シアター、キャピトル・ビル、スタンフォード・ハウス(いずれも歴史的建造物)の再開発入札を落札。ホテル、ショッピング施設、住宅、劇場を建設した。

 

 しかし16年、両者の間に不和が生じ、資産を保有する関連3社に対しペレニアルが清算を請求する訴訟を起こした。高等裁判所は昨年3月、ペレニアルには投資分を処分する道があるとの理由で請求を却下。ペレニアルは控訴したが、再び敗訴した。

 

 ホテルは157室で、15年10月に当局から入居許可が出ているが、ペレニアル首脳の妨害で開業できなかった。

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