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社会

2017年12月19日

元フォード工場での大戦に関する展示会、昭南との表現が問題に

アッパー・ブキティマのフォード工場があった建物で、先の大戦に関する展示会が2月に開始されたが、「ショウナン・ギャラリー:戦争とその遺産」との展示会名が論議の的になり、政府は「日本による占領を生き残る:戦争とその遺産」に変更した。

 

旧日本軍はシンガポールを占領した際、昭南島と命名した。「ショウナン」との表現が用いられているとの情報はネットユーザー、戦中の体験者、親など家族が日本軍の標的になった華人らに拡散。ショウナンの用語は戦中を生きた者に大変な苦痛を与えるとの意見が、ソーシャルメディアや新聞の投書欄に寄せられた。

 

展示会の開始は15日。リー・シェンロン首相、ヤーコブ・イブラヒム通信情報相ら政界首脳は当初、ショウナンとの用語使用を支持しており、リー首相は同日のフェイスブックへの投稿で「展示会の名称が強い反応を招いたのは無理からぬところだが、歴史を消すことはできない。展示会はシンガポールが自由を失った時代のパイオニア世代の苦痛、歴史を思い出す手がかり」と訴えた。

 

しかし2日後の17日、ヤーコブ氏は展示会名を変更すると発表。「苦痛を味わった者、日本軍の占領中に家族を失った者の感情は尊重されなければならない」と謝罪した。展示会にはこれまでに11万人が訪れた。

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