シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP首相の増税方針表明、専門家はGST税率引き上げを予想

政治

2017年11月21日

首相の増税方針表明、専門家はGST税率引き上げを予想

リー・シェンロン首相が与党・人民行動党(PAP)の党大会で、インフラ、医療支出の増加で増税は不可避と述べたことについて、エコノミストや税の専門家は、物品・サービス税(GST)の引き上げを示唆したものと指摘。早ければ来年度予算案に税率引き上げが盛り込まれると予想している。

 

政府は鉄道整備のため歳出を増やしており、今年度の基礎収支は約56億Sドル(約4,633億6,200万円)の赤字だ。税の専門家は、法人所得税には政府は手を触れないとみている。法人税率引き上げはシンガポールの国際競争力に影響するからだ。

 

CIMBプライベートバンクのソン・センウン氏は「GSTの前回引き上げは10年前であり、7%の税率はほかの国と比べ低い方」と語った。会計監査法人の幹部は、1~2年以内の引き上げを予想している。

 

GSTは1994年4月の導入で、当時の税率は3%。政府は2003年に4%、04年に5%、07年に7%へ引き上げた。ソン氏によれば、GSTは低所得層が家計への影響を最も感じる逆累進性のため、政府は引き上げに際し、低所得層への生活支援措置を講じると予想している。

 

16年度実績でGST収入は108億5,000万Sドル(約8,977億6,400万円)と、国営投資会社による投資収入:144億Sドル(約1兆1,915億万円)、法人所得税収:134億5,000万Sドル(1兆1,129億万円)に次ぐ多さ。

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