シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP労働者の高齢化で雇用者の医療費負担が増加、病欠による損失も

経済

2017年10月26日

労働者の高齢化で雇用者の医療費負担が増加、病欠による損失も

人材仲介のマーサーは、シンガポールは労働力の高齢化と医療費の上昇で従業員1人当たり医療経費が、2030年には現在より103%多い年1,973Sドルになるとの調査結果を公表した。

 

シンガポールの給与所得者で50歳以上の層は同年までに55%増加し、労働力の40%を占める見通しだ。高齢になれば医療サービスの利用も増え、医療費の値上がりと相まって、医療支出は大幅増が予想されるという。シンガポール社会の高齢化では、糖尿病など慢性病患者は30年までに200%増加する可能性があり、病気による常習欠勤で生産性は停滞する見通しだという。

 

一方でフレックス勤務制の普及や、退職後の生活資金確保のため退職を先延ばしにする国民が増えている。ギグ・エコノミー(インターネットを通じて単発の仕事を受発注する、非正規労働によって成り立つ経済形態)も長期就労を促す要因だ。

 

マーサーは、病気による常習欠勤により失われる生産性は従業員1人当たり25%増加し、30年には国全体で33億Sドルの損失になると予想している。しかし高齢労働者は会社で必要とされる知識を持っているため、適切に管理すれば生産性の改善につながり、高齢者を支えるための課税の必要性は減じる可能性があるという。

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