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経済

2017年5月23日

フルサービス航空会社には冬の季節、SIAに続きキャセイも赤字

〈シンガポール〉
シンガポール航空(SIA)は1~3月期に四半期ベースで5年ぶりの赤字に転落し、組織・業務再編に乗り出したが、格安航空や中国の航空会社の台頭により、フルサービスの航空会社には受難の時を迎えているようだ。香港のキャセイパシフィック航空も5月22日、3月期に初の赤字を計上したため、従業員の解雇を含む再編に着手すると発表した。

 

5月1日にキャセイの最高経営責任者に就任したばかりのルパート・ホッグ氏は「厳しいが必要な決断だった。将来を見据え贅肉をそいだ会社にする」と語った。ビジネス客の減少、中国航空会社の台頭によるシェア縮小、燃料ヘッジの損失が赤字の理由だ。

 

SIAは経営再建の一環として貨物輸送のSIAカーゴを、子会社から貨物部門に再編する。DBSグループの調査部門アナリストは「戦略見直しは長期的には成果が期待できるが、短期的には利益見通しは厳しい。他航空との競争で利益率が低下しているためだ」とコメントした。

 

燃料効率の良い航空機の導入により、格安航空は長距離線でも、SIAを含むフルサービスの航空会社を脅かす存在になりつつある。一方、2014年に業務改革に着手した豪カンタス航空は業績が改善しており、今年度は過去最高に近い利益を上げる見通しだ。

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