シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPNUS、NTUのシステムにサイバー攻撃、政府情報の入手が狙いか

社会

2017年5月15日

NUS、NTUのシステムにサイバー攻撃、政府情報の入手が狙いか

〈シンガポール〉

サイバー・セキュリティー庁(CSA)と教育省は5月12日、シンガポール国立大学(NUS)と南洋理工大学(NTU)のコンピューターネットワークに対するサイバー攻撃があったと発表した。

 

CSAのデービッド・コー最高責任者は「ハッカーによる行き当たりばったりの攻撃ではない。誰が何の目的で攻撃したかは分かっている。しかし今は明かせない」と会見で語った。

 

政府は、秘密情報が外部の者に不法入手されるのを防ぐため、公務員が使うパソコン14万3,000台をインターネットから切り離す作業を4月に終えているが、NUSとNTUは国防、外務、運輸などの領域で政府の研究活動に参加しており、研究内容にアクセスできる。今回の攻撃は政府情報を入手するための手段と推測される。

 

NUS、NTUのシステムに対して行われたのは、特定のシステムに侵入し数ヵ月から数年にわたり継続的にスパイ活動などを行うAPT(Advanced Persistent Threat)攻撃というもの。セキュリティーの専門家によると、多大な労力を要するためバックに国がついているケースが多いという。

 

今回の攻撃で秘密・個人情報が盗まれた形跡はない。CSAは他大学や、エネルギー、通信、金融など重要分野の企業にセキュリティー強化を要請した。2月には国防省に対するサイバー攻撃があり、兵役者ら850人の個人情報が盗まれている。

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