シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP1MDB発行の債券、ジャンク債として取引 破綻懸念を払拭できず

金融

2015年2月26日

1MDB発行の債券、ジャンク債として取引 破綻懸念を払拭できず

〈クアラルンプール〉

財務省傘下の投資会社1マレーシア・デベロップメント(1MDB)が発行する債券が投機的要素が強いジャンク債として取引されている。1MDBは資産を売却する計画を明らかにしているが投資家の間からはより詳細に関する情報が必要との声が出ている。

JPモルガン・チェースのインデックスによると投資家は1MDBの債券に対して441ベーシス・ポイントのプレミアム(リスクに応じた追加的な収益)を求めているという。

1MDBは先ごろ、新たな投資を実施せずに不動産開発プロジェクトを進めるために別の事業体を設立し、エネルギー部門は売却して現金化すると表明した。返済が遅れておりデフォルトが懸念されていた20億リンギのローンは2月半ばに返済されたが、巨額の負債を抱えて経営難に陥っていることは明らかで投資家の懸念を払拭出来ずにいる。

フィリップ・キャピタル・マネジメントは1MDBについて、多くの資産を保有しているにも関わらず利益の計上に繋がっていないと分析。またキャッシュフローが悪化していることから債務の返済に充てる現金がない状態となっていると指摘した。

多くの投資家がローンの返済問題を受けて今後の経営に不安感を抱いているのが現状だ。

英字紙「エッジ」は、1MDBが、100%を保有する財務省から30億リンギの資金注入を受ける可能性があると報道した。財務省傘下の1MDBの債務不履行への懸念が強まったことでマレーシアのソブリン債の格付けや銀行システム全体の評価にもマイナス影響が及んでいる。10月以降は通貨リンギの安値傾向も進んでおり、域内の通貨で最も大きな下落幅である9.9%の下落となっている。

1MDBは2009年に設立されたトレンガヌ投資庁が前身で、トレンガヌ州で算出される石油ロイヤルティの投資が目的とされていた。ナジブ・ラザク首相が首相に就任した後名称を1MDBに変更した。1MDBの負債総額は419億リンギとなっており、増加傾向にある。電力部門の上場を計画していたが、経営難に陥っていることから実現に対して疑問の声も出ている。

提供:マレーシアナビ!

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP1MDB発行の債券、ジャンク債として取引 破綻懸念を払拭できず