シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPテマセク3月期決算、運用残高は9%減少

経済

2016年7月11日

テマセク3月期決算、運用残高は9%減少

〈シンガポール〉

国営投資会社のテマセク・ホールディングスは7月7日、3月期決算を公表した。中国経済の減速を反映し、運用残高は2,420億Sドル(約18兆円)と、前期比9%の減少だった。減少は2009年以来。配当収入は80億Sドル(約5,972億円)。

 

金融サービス部門責任者のプン・チンイー氏によると、シンガポール、香港上場の中国銘柄に対する持ち株の評価損が残高減少の主因。これらの株はテマセクが保有する上場株の66%を占めている。

 

中国株式市場の下落の結果、テマセクのポートフォリオに占める中国株の割合は27%から25%へ縮小した。ノンバンク・バンクの運用成績は良好だったものの、ポートフォリオに占める金融部門資産の割合は28%から23%へ縮小した。最も大きな割合を占めたのは通信、メディア、テクノロジーで25%。テクノロジーへの新規投資が理由。

 

処分した資産は280億Sドル(約2兆円)で、新規投資は300億Sドル(約2兆2,397億円)。国別で最大の投資先は米国、次いで中国。新規投資先の代表例はペイパル、中信証券、医薬品開発の無錫薬明康徳。

 

テマセクは米シリコンバレーの企業への投資機会を探るため9月にサンフランシスコ事務所を開設する。

 

投資グループ代表のチア・ソンフィー氏は「過去に利益を得た領域で今後もそうできるかの確信はない。このためポートフォリオ構成を変えてきた」と語った。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPテマセク3月期決算、運用残高は9%減少