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社会

2011年10月18日

シンガポールに国籍変更、昨年は6千人に

〈シンガポール〉
マレーシア国籍を捨ててシンガポール国籍を取得したマレーシア人は昨年6千人にも達しており、うち95%がシンガポールで仕事するのが目的だったという。駐シンガポール・マレーシア高等弁務官事務所の幹部が「南洋商報」に対して明らかにした。

シンガポールに国籍を変更するマレーシア人は2009年に比べて24%も増えている。大部分を華人の専門職員が占めており、残りは学生や退職者、主婦となっている。ホワイトカラーとブルーカラーの比率は3対1で、ホワイトカラーの比率が大きくなっている。ホワイトカラーの主な職種は会計士やエンジニア、大学教授、トップ管理職など。国籍離脱申請者の50%以上がシンガポールですでに数年間にわたって働いており永住許可を取得しているが、さらにシンガポールへの定住を希望し、マレーシア国籍を捨てることを望んでいるという。国籍離脱申請件数は月間平均400件に上っており、マレーシア当局でも状況を注意深く見守っている。

多数の優秀なマレーシア人がシンガポールに国籍を変更する背景には、資源や人口が少なく高齢化が進んでいるシンガポールが海外の人材招致に向けた様々な優遇策を取っていることがある。

あるマレーシア人のシンガポール大学卒業生はマレーシアの統一大学入試(マレーシア高等教育修了試験=STPM)で優秀な成績だったにもかかわらずマレーシア政府の奨学金を獲得することができなかったが、そうした時にシンガポール政府が支援の手を差し伸べ、卒業後3年間シンガポールで勤務することを条件に奨学金を支給した。初任給は2,700Sドル(約16万5,000円)で、この学生は給与水準も消費レベルもすっかりシンガポールの生活が馴染んで、後々シンガポール国籍取得を思い立ったという。

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