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政治

2011年9月21日

政府がブミ優遇の問題点を指摘する文書、米大使館公電より

〈クアラルンプール〉
マレーシア政府が、「ブミプトラ(マレー人および先住民族の総称)建設業者が財務省から受け取る事業費の不正利用のほか、請け負った事業を下請けに丸投げして高級車や豪邸を購入している」との報告書を作成していたことを、内部告発サイト「ウィキリークス」が暴露した。

同報告の存在は、在マレーシア米国大使館が本国宛に送っていた公電の中で明らかにされているもので、マレーシア公共事業省が2007年に作成したものの未公表となっていたとされる。同報告書は、過去のプロジェクトの成功例と失敗例について様々な業界筋の情報を得て作成されたという。

米国大使館は同報告を引用し、「ブミプトラに有利な政府契約を与える現行システムでは単に『代理人』の役割をするためだけにブミプトラに経済的優遇措置を与えているに過ぎない」「この『代理人』システムはマレーシアで強固に確立されており、いかなる改革努力もブミプトラの抵抗に遭うだけでなく、こうした『代理人』を通じたネットワークを構築した非ブミプトラからの抵抗も受けている」と結論づけている。

また同報告を受けた当時のアブドラ・バダウィ首相がたいへん失望した様子を伝え、「ブミプトラは働くことや学ぶことを望んでいない。政府から与えられた機会の重要性を分かっていない」と会食会でコメントしたことも明かした。

米国大使館の公電は、首都圏クランバレーにおける大量高速輸送システムの整備プロジェクト「My ラピッド・トランジット」(MRT)建設工事で、80億リンギ相当の下請け事業がブミプトラ(マレー人と先住民族の総称)業者に発注される、と発表された直後に出された。

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