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日系企業

2013年8月16日

酸化チタン工場、石原産業が閉鎖へ

石原産業はこのほど、100%子会社であるISKシンガポールの酸化チタン工場を閉鎖し、生産を四日市工場に集約すると発表した。
ISKシンガポールは、シンガポールドル高、高コストインフラ、また生産規模が小さいための低採算状態が続き、さらに原料である鉱石の価格高騰と需要低迷から収益性がさらに悪化した。当面、大幅な改善が見込めないという。
このため経営資源を四日市工場に集約し規模を縮小することで競争力を強化し、酸化チタン事業の持続を図る。酸化チタンは塗料や研磨剤に利用される。
シンガポール工場の生産能力は年5万4,000トンで、四日市工場は同16万トン。化学大手の米デュポンも最近、酸化チタン顔料の生産部門を分離または売却する方針を明らかにしていた。
為替相場では、シンガポール金融管理庁(MAS)によれば、3月までの1年間でシンガポールドルは円に対し13.8%値上がりした。
ISKシンガポールのトゥアス工場開所は1989年で、91年までの投資額は2億5,000万Sドル(約192億円)。その後、水処理プラント、発電所を建設している。東南アジア、欧州、日本が主要輸出市場だった。
ISKシンガポールの生産終了と会社清算で、石原産業は特別損失を計上する見通しだ。

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