シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP賃金格差が縮小、財務省レポート

経済

2014年8月11日

賃金格差が縮小、財務省レポート

財務省は8月7日、低・中所得層の実質賃金が過去5年間、着実に増加しており、低インフレと相まって高所得層との賃金格差が縮小している、との内容の報告書を公表した。
所得下位20%の層と中間層のシンガポール人労働者の2013年の賃金(中央値)はそれぞれ、月1,800Sドル(約14万6,000円)、3,480Sドル(約28万3,000円)で、2009年と比べインフレを考慮した実質でそれぞれ6%、9%増加した。
世帯レベルでも同様の傾向が見られ、所得下位20%と中間層の世帯の世帯員1人当たり賃金は同1,011Sドル(約8万2,000円)、2,114Sドル(約17万2,000円)で、それぞれ14%の増加だった。
所得格差を示すジニ係数は2012年の0.434から13年は0.412に低下した。係数はゼロに近いほど格差が小さい。
所得は税引き後所得で、社会保障など、富を高所得層から低所得層へ移転させる所得の再分配を含む。
DBS銀行のエコノミストは、毎年の予算に含まれる所得の再分配が低・中所得者の収入を押し上げていると指摘した。
全国賃金審議会による、低所得者の賃上げ勧告も賃金上昇の要因になった。また外国人労働者雇用規制で、雇用者は労働者確保のため賃上げを余儀なくされており、低所得層の賃金上昇につながった。
生産性について報告書は、精密工学、食品製造で改善が見られたが、全般的に改善の度合いは低かったとした。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP賃金格差が縮小、財務省レポート